「We Are the World」は、1985年にリリースされたチャリティシングルで、USA for Africa（United Support of Artists for Africa）によって制作されました。この曲は、マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーが共作し、プロデュースはクインシー・ジョーンズが担当しました。エチオピアの飢饉救済を目的として制作されたこの曲には、多くの有名アーティストが参加しました。
この曲の歌詞は、助け合いや連帯の精神を強調し、人々が一つになり、困っている人々を支援することの重要性を訴えています。メッセージは「私たちは世界、私たちは子供たち」といったフレーズで始まり、共に行動することでより良い未来を築くことができるという内容です。
レコーディングは1985年1月28日にロサンゼルスのA&Mレコーディング・スタジオで行われ、スティーヴィー・ワンダー、ティナ・ターナー、ビリー・ジョエル、ブルース・スプリングスティーン、シンディ・ローパー、ボブ・ディランなど、約45人のアーティストが参加しました。
このシングルは全世界で2000万枚以上を売り上げ、史上最も売れたシングルの一つとなり、売り上げはエチオピアを中心としたアフリカの飢饉救済のために約6300万ドル（今日の価値で約1億5000万ドル以上）を集めました。「We Are the World」は、チャリティシングルのパイオニアとしての地位を確立し、その後の様々な慈善活動のモデルとなりました。
2010年にはハイチ地震の被災者支援のために新バージョン「We Are the World 25 for Haiti」が制作され、多くの現代アーティストが参加しました。この曲は、音楽の力で世界を一つにするというメッセージを強く発信し続けており、その普遍的なテーマは今でも多くの人々に影響を与えています。